<為替> ドイツの消費者物価指数の上昇率が市場予想を下回ったことを受けて欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に踏み切るとの観測が広まり、ドルがユーロに対して上昇した。

ドイツの4月の消費者物価指数(EU基準)速報値は、前年同月比で1.1%上昇で市場予想を下回った。ユーロ/ドルは、1.3812ドルまで下がった後、0.02%下落の1.3821ドルで取り引きされた。

一方、ドル/円<JPY=>は0.2%上昇の102.64円で取り引きされた。主要通貨に対するドル指数<.DXY>も0.13%上昇した。29日から2日間の予定で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)が量的金融緩和のさらなる縮小を決めるとの観測が材料視された。

ポンド/ドル<GBP=>は1.6794ドルまで下げた後、1.6828ドルで取り引きされた。ポンドは前営業日に対ドルで4年半ぶりの高値をつけたが、29日発表の第1・四半期の国内総生産(GDP)が市場予想を下回ったことから売られた。