売上への影 響なども警戒され、今期の減益リスクなどが高まる状況のようだ。なお、モルガン・ スタンレー(MS)では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」 に格下げ、目標株価も2600円から2000円に引き下げているもよう。 <6788> 日本トリム 4870 -1000 ストップ安比例配分。前日に発表した決算がネガティブインパクトに。前期営業利益 は31.1億円で前期比43%増益、従来予想の29.5億円を上振れる着地に。一方、今期は 30.5億円で同2%減益の見通し。40億円レベルであった市場予想を大きく下回る格好 に。いちよしではレーティングを「A」から「B」に格下げ、フェアバリューも 10000円から5500円に引き下げている。、成長期待が高かった米国子会社トリムジン 社の成長シナリオに大幅な修正を余儀なくされるためとしている。 <8515> アイフル 400 +48 上げ幅を広げる。自民党では貸金業の規制緩和の検討を開始すると伝わっており、あ らためて業界環境の改善を期待する動きが優勢になっているもよう。貸金業に認可制 導入を検討、認可された業者に限り、貸出上限金利を29.2%に引き上げたり、総量規 制を撤廃することなどを議論していく方針のようだ。先週末にも同様の報道が伝わ り、新たなサプライズは限定的だが、株価上昇場面ではショートポジションも増加し たと考えられ、買い戻しなどが急がれる状況ともみられる。 <5486> 日立金属 1478 +154 急騰。前日に決算を発表、実績営業利益は595億円で前期比2.8倍、従来予想560億円 を上振れる着地になった。今期は680億円で同14%増益の見通し、720億円程度の市場 コンセンサスは下回っているが、前期実績値の上振れ、保守的な為替前提などから、 慎重な見通しと捉えられているようだ。もともとガイダンスリスクへの警戒感が強ま っていたため、逆に、安心感が優勢となる状況にもなっている。 <7012> 川崎重工業 380 +28 決算発表後は上げ幅を広げる。前期営業利益は723億円で前期比72%増益、従来予想 の630億円を大幅に上回る着地に。