<7751> キヤノン 3217 0 もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は826億円で前年同期比51%増益、 700億円前後の市場コンセンサスを上回った。また、通期予想は3600億円から3650億 円に上方修正している。ただ、先に業績観測報道が伝わり、実績値は800億円前後に なったとされていることで、コンセンサス上振れにもポジティブなインパクトは限定 的にとどまる状況へ。通期予想の小幅な上方修正も想定線。第1四半期の上振れ着地 には、消費増税前の駆け込み需要発生なども影響したとみられ、その反動などを警戒 も。 <6305> 日立建機 1902 +22 買い優勢。前日に決算を発表、今期の業績見通しがポジティブなインパクトにつなが っている。前期営業利益実績は692億円で前期比34%増益、従来予想の830億円は大幅 に下回った。ただ、市場コンセンサスは700億円前後であり、特にネガティブな見方 は強まらず。一方、今期は800億円で同16%増益の見通しとしている。市場コンセン サスは720億円弱とみられ、減益に転じるとの見方も多かった。会社側の見通しは強 めとの見方だが、前期に続いて今期も10円の増配予想としており、会社側の自信とも 捉えられる形に。 <6645> オムロン 3630 -250 下げ目立つ。前日に決算を発表、好決算ながら、当面の材料出尽くし感につながる形 となっている。前期営業利益は680億円で前期比50%増益、従来予想の650億円を上回 った。一方、今期は740億円で同9%増益の見通しに。市場コンセンサスは前期が700 億円レベル、今期が790億円程度となっており、それぞれ下振れする状況に。UBS では第4四半期の減速を受けて、投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ している。 <4543> テルモ 1982 -110 軟調。前日には、米アナーバー工場に対するFDAの査察結果が発表されており、3 月末が想定されていた同工場製品の部分的な販売制限の解除が実現しなかったよう だ。このため、今期は30億円程度の品質改善費用が発生することになる。