今期は同横ばいの730億円の見通しとしている。実 績値は市場コンセンサスを上振れ、今期見通しは想定を下回る形となっているが、保 守的な予想との見方から、実績値の上振れを評価する流れが先行。前期に続き、今期 も年間配当金は増配を予想している。また、15年度の営業利益目標は900億円として いるが、こちらは市場の予想線上となっている。 <6857> アドバンテスト 1133 -43 朝方は買いが先行。前日に決算を発表、実績営業損益は363億円の赤字、市場コンセ ンサス並みの水準で着地した。今期は100億円の黒字に転じる予想、コンセンサス水 準は上回るが、前第3四半期決算発表時に示した通りの水準であるため、想定通りの ガイダンスとはなっている。一方、1-3月期の受注高は391億円、前四半期比で42%の 増加となった。従来予想317億円を大幅に上回ったほか、市場の期待値も340億円程度 であった。今期の業績コンセンサスの切り上がりにつながる格好に。 <7205> 日野自動車 1373 -44 後場は大幅安スタートに。前引け後に決算を発表、営業利益は1122億円で前期比72% 増益、従来予想並みの水準で着地している。一方、今期は900億円で同20%減益と予 想、市場コンセンサスは1230億円レベルで大幅に下回る状況へ。先の業績観測報道で は、減益に転じる公算とされていたが、想定以上の減益幅と受け止められる形になっ ている。 <7974> 任天堂 10755 -245 冴えない動き。モルガン・スタンレー(MS)ではゲーム業界に関して、投資判断を 「インライン」としてカバレッジを再開している。カバー銘柄10社の中で、同社を唯 一「アンダーウェイト」と位置づけている。足元で順調な3DSは13年度でピークア ウトの可能性が高い一方、WiiUの販売数量伸び悩みは14年度に解消する可能性は 低く、業績不透明感は続くと予想している。金融資産は株価の下支えにつながるが、 株価上昇には本質的な利益成長につながるコンビクションが必要と。目標株価10000 円と設定している。