東京市場午後3時のドル/円<JPY=EBS>は、前日のニューヨーク市場午後5時時点とほぼ変わらずの102円前半。午後に日経平均株価<.N225>がマイナス圏に沈む場面で圧迫されたが、為替市場の商いは低調で明確な方向感は出なかった。
来週は日米で重要イベントが相次ぐが、引き続きトレンドが出にくいとの予想が出ている。
この日の東京市場ではドル/円が伸び悩んだ。朝方に発表された4月の東京都区部コアCPIが市場予想を下回ると、102.22円付近で推移していたドル/円は15銭ほどの上昇で反応した。
午前10時前、日経平均がプラス圏に浮上。そのまま上げ幅を拡大すると、ドル/円は連れ高となった。輸入企業のドル買い/円売りも流入し、102.49円まで強含んだ。
ただ、さらなる上値追いにはエネルギー、材料ともに足らなかった。午後、日経平均が再びマイナス圏に沈むとドル/円は圧迫された。
市場では「顧客のフローはほとんどない。実需筋では一番(ドルを)買いたいところでも102円前半。輸出企業の売りはどんどん下がってきているが、実勢では売らない。上下にらみ合いの状態だ」(邦銀)との声が出ていた。