英製薬大手のアストラゼネカ<AZN.L>は4.7%高。取引量は90日間の平均の3倍以上となった。米国の同業大手ファイザー<PFE.N> が、600億ポンド(約1010億ドル)相当の買収案を提示したとの報道が材料視された。

英医薬品大手のグラクソ・スミスクライン<GSK.L>は、スイス製薬最大手ノバルティス<NOVN.VX>と事業交換などで合意したことを受け、5.2%高となった。同じく医薬品のシャイア<SHP.L>は事業拡大の観測から7.6%上昇した。

FT100種は1月下旬に2000年初め以来の高値水準となる6867をつけた。その後、新興国市場の低迷やウクライナをめぐる欧米とロシアの対立を背景に下落したが、持ち直してきている。

欧州株式市場は上昇して取引を終えた。製薬分野における企業の合併・買収(M&A)が表面化したことや、ユーロ圏の消費者信頼感指数が好調だったことが材料視された。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は、17.86ポイント(1.34%)高の1346.57で引けた。DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は43.88ポイント(1.39%)上昇の3199.69だった。