「やっぱり東北にちなんだ食材。それに、まずとっかかりのメインターゲット層である30~40代の方になじみやすい商品ということで宮城県の商工会に相談したところ、芭蕉も立ち寄った登米市にある海老喜商店を紹介していただきました。創業して180年の老舗醤油メーカーさんでして、今回の企画にぴったりということで、ご協力いただきました」

 東北をキーワードにさまざまなアイデアを融合させた『真おくのほそ道』だが、今後もシリーズ展開を計画しているそうだ。そこでは新商品の開発のほかに、『真おくのほそ道』の世界をより楽しめるような企画、ファン参加企画も用意されているという。

「まずは、ファンもキャラクターとして参加してもらうことを考えています。公式サイトで公開しているストーリーマンガやシールのキャラクターに、ファンの皆さんの顔を使わせていただければと思っています。そのストーリーも皆さんから応募していただける、参加型コンテンツに育てていきたいですね」

 そう語る保坂さん自身が一番楽しそうだ。その横顔は、まさに一人のおまけシールファン。実は一番保坂さん自身が『真おくのほそ道』を楽しんでいるのでは? そう尋ねると、保坂さんはこう答えた。

「コレクターって孤独なんです。私自身がそうだったんですが、ずっと一人でシールをコレクションしていました。でも、今はインターネットがあります。ネット上でほかのコレクターと交流できるようにしたいですし、ファンの皆さんと遊べる公式イベントも行いたいですね。さまざまな形で一堂に会することで、どういう展開が生まれるのか。そこに注目していただきたいです」
(取材・構成/有田シュン[シティ・コネクション])

■『真おくのほそ道』
おまけシール愛と郷土愛の結晶である「真おくのほそ道」第0弾は、今のところインターネット通販のみで取り扱われる予定だ。
注文受付は3月30日正午12時より、アマゾンマーケットプレイスで開始。4月18日より順次発送開始予定。
詳細は公式サイトをご覧ください。
http://www.4094.info/