三井化学<4183、株価 - チャート>についてクレディ・スイス証券では17日付で、投資判断「アンダーパフォーム」(弱気)を継続、目標株価は240円から220円に引き下げている。

同証券では業績予想を修正、あわせて目標株価を引き下げている。連結営業利益について、14年3月期250億円(前期比5.8倍、従来230億円、会社側計画は250億円)、15年3月期360億円(従来345億円)、16年3月期450億円(同420億円)と試算。赤字事業であるフェノールチェーン・高純度テレフタル酸・ウレタン原料の再構築策により、15年3月期から損益改善が見込まれるとコメント。一方で、2月の事業再構築策発表後、TOPIX相対株価はアウトパフォームしたものの、バリュエーションからみた絶対株価水準は依然割高と判断されるとしている。

中期的には石油化学の供給過剰および国際競争力低下といった構造問題があり厳しい環境が続く見通しで、「今後の絶対株価上昇には、14年3月期会社計画ベースで490億円の営業利益が見込まれる高機能製品・高付加価値ポリマーの事業拡大の確認およびさらなる構造改革の発表などによる連結1株利益の大幅回復が求められよう」としている。

17日の終値は、前日比1円安の248円。