クラボウ<3106、株価 - チャート>は繊維事業を柱に化成品、遊休地を活用した不動産事業を手掛ける。
業績は堅調。14年3月期予想の連結経常利益は前期比59.5%増の36億円。会社側は「海外を中心に環境が悪化した前期に比べ、足元は持ち直している」(藤井裕詞執行役員)という。
繊維事業では、ユニホーム分野の低迷が続くなか、原糸分野に加え、フィルター向け不織布の需要が堅調。ブラジルが緩やかな回復基調にあり、東南アジアでは洪水被害を受けたタイ子会社の生産設備が完全に復旧し堅調に推移している。化成品事業は、原料価格の上昇が利益を圧迫したが、自動車、住宅建材分野向けに数量は伸びている。回復の流れは、15年3月期も継続する見通し。
PBRは0.5倍台と割安。戻り売りを消化しながら、年初来高値(201円、1月14日)を目指す動きが期待できそうだ。
1日の終値は、前日比3円高の189円。