日東精工<5957、株価 - チャート>は自動車用、家電向け精密ねじ大手。自動車生産組み立ての製造ラインや、デジタル家電向けなどに展開している。

14年12月期の連結経常利益は前期比7.7%増の26億9000万円と3期連続で増益を予想。会社側は「国内の設備投資の増加は追い風で、競合が激しい海外も持ち直している。自動車や精密向け中心に拡大を見込んでいる」(小林喜朗取締役財務担当)という。高精度な締結管理ができる軸力安定化ねじ「フリックス」などの新製品や、太陽光発電や電気自動車向けなど新たな分野での浸透も目指し、経費削減にも力を注ぐ。年8円配当は継続する。

テクニカル上では、上値抵抗ラインとして意識されてきた25日移動平均線回復まであと一歩に迫っている。バリュエーション(予想PER7倍台、PBR0.5倍台、予想配当利回り年2.6%台)面での割安さが目立ち、継続した買いが期待できそうだ。

1日の終値は、前日比4円高の307円。