東洋ゴム工業<5105、株価 - チャート>はブリヂストン<5108、株価 - チャート>と株式を持ち合うタイヤ大手の一角。輸出比率は6割弱の円安メリット株。

14年12月期予想の連結営業利益は前期比7.4%増の400億円。会社側によれば今期は「北米市場でのおう盛なタイヤ需要へ対応するため米国タイヤ生産子会社の生産能力を拡張。マレーシアのタイヤ生産拠点の立ち上げにより、東南アジア地域での輸出を拡大。北米、欧州、ロシアなど重点市場での拡販を行っていく。ダイバーテック事業は、自動車部品事業・ウレタン事業・鉄道車両部品事業の3分野に経営資源を集中させる」としている。

なお、為替差益(前期実績は28億5100万円)を見込まず、連結経常利益は前期比6.0%減の360億円を予想。米独禁法関連損失(133億2100万円)がなくなり、連結純利益は同2.2倍の250億円を予想している。

想定為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=135円。円安の流れが定着すれば、期中に増額余地を広げる可能性がある。予想PERは6倍台と割安で見直し買い好機の水準にあるようだ。

27日の終値は前日比5円安の697円。