27日の欧州株式市場は続伸。中国からの契約受注を追い風に、仏通信機器アルカテル・ルーセント<ALUA.PA>や石油トタル<TOTF.PA>に買いが入った。
FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.84ポイント(0.22%)高の1322.22。
DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は3.58ポイント(0.11%)高の3133.75。
アルカテルは3.3%高。中国移動<0941.HK>から、最大7億5000万ユーロ(10億ドル)規模の1年契約を取り付けたことを好感した。
トタルは0.8%上昇し、年初来高値をつけた。中国の習近平国家主席がフランスを訪問する中、エネルギーセクターをはじめとするフランスの有力企業は、中国からの事業契約を取り付けている。
反面、スウェーデンのアパレルメーカー、へネス・アンド・マウリッツ(H&M)<HMb.ST>は4.3%下落し、相場を圧迫。アジアでの賃上げ圧力により利益率が圧迫される公算が大きいとの見方を示したことが嫌気された。
重電アルストム<ALSO.PA>も4.9%安。アジアでの贈賄疑惑に絡み、米司法省から多額の罰金を課される可能性がある。