25日後場の日経平均株価は前日比52円11銭安の1万4423円19銭と反落。後場寄り付きは、前場下げ渋りの流れを引き継ぎ、買いが先行し、プラス浮上。円相場がやや弱含むとともに株価指数先物に比較的まとまった買い物が断続的に入り、午後1時34分には、この日の高値となる1万4531円79銭(前日比56円49銭高)まで上昇した。その後は前場終値近辺で小幅もみ合い商状が続いたが、引けにかけては売り物に押され軟化した。新規の手掛かり材料に乏しく、手控え気分が強まった。
東証1部の出来高は26億6423万株、売買代金は2兆4431億円。騰落銘柄数は値上がり1073銘柄、値下がり655銘柄、変わらず70銘柄。
市場からは「14日の3月SQ(特別清算指数)算出以降、レンジ内での動きが続き、200日移動平均線が上値抵抗線として作用している。買い上がるにしろ、売り込むにしろ、材料に乏しい状況だ。ウクライナ情勢や中国景気の先行き懸念など未消化の部分が残り、リスク要因はまだ払しょくされてない」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、リコーリース<8566、株価 - チャート>、日本取引所(JPX)<8697、株価 - チャート>などのその他金融株や、大和証G<8601、株価 - チャート>、極東証券<8706、株価 - チャート>などの証券株に売りが継続。ソフトバンク<9984、株価 - チャート>、スクエニHD<9684、株価 - チャート>などの情報通信株も引き続き軟調。三井不<8801、株価 - チャート>、住友不<8830、株価 - チャート>などの不動産株や、7&iHD<3382、株価 - チャート>、ヤマダ電機<9831、株価 - チャート>などの小売株も値を下げた。JAL<9201、株価 - チャート>、ANA<9202、株価 - チャート>などの空運株もさえない。個別では、KLab<3656、株価 - チャート>、エイチーム<3662、株価 - チャート>、ファンコミ<2461、株価 - チャート>などの下げが目立った。
半面、国際帝石<1605、株価 - チャート>、住石HD<1514、株価 - チャート>などの鉱業株が引き続き堅調。大王紙<3880、株価 - チャート>、王子HD<3861、株価 - チャート>などのパルプ紙株や、東レ<3402、株価 - チャート>、帝繊維<3302、株価 - チャート>などの繊維株にも買いが継続。JR東海<9022、株価 - チャート>、ヤマトHD<9064、株価 - チャート>などの陸運株や、近鉄エクス<9375、株価 - チャート>、上組<9364、株価 - チャート>などの倉庫運輸関連株も高い。住友電工<5802、株価 - チャート>、フジクラ<5803、株価 - チャート>などの非鉄金属株も物色された。個別では、三菱モルガン・スタンレー証券が投資判断「アウトパフォーム」(強気)でカバー開始のVコマース<2491、株価 - チャート>が値上がり率トップを維持。じもとHD<7161、株価 - チャート>、日ガス<8174、株価 - チャート>、TASAKI<7968、株価 - チャート>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が上昇した。