24日の日経平均株価は大幅反発、前週20日終値比251円07銭高の1万4475円30銭で取引を終了した。後場の寄り付き後に、一時290円05銭高の1万4514円28銭まで上昇する場面が見られた。手掛かり材料難のなか、3月中国HSBC製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値が市場予想を下回ったものの、アジア市場が堅調だったことや前週20日に急落していたこともあり、「押し目買いや3月決算銘柄の配当権利取りの動き」(中堅証券)が活発化したようだ。東証1部の出来高は29億1579万株、売買代金は2兆6814億円でSQ(特別清算指数)算出日を除くと2月5日(3兆3064億円)以来の水準となった。騰落銘柄数は値上がり1476銘柄、値下がり293銘柄、変わらず29銘柄だった。

市場からは、「機関投資家は3月期末を控え動きづらく、4月からの消費税引き上げの景気に与える影響や、企業業績見通しを見たいとするムードが高まる可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

業種別では、島津製<7701、株価 - チャート>、HOYA<7741、株価 - チャート>など精密株、三菱倉<9301、株価 - チャート>、三井倉<9302、株価 - チャート>など倉庫運輸株が上昇。帝人<3401、株価 - チャート>、東レ<3402、株価 - チャート>など繊維株、パイロット<7846、株価 - チャート>、任天堂<7974、株価 - チャート>などその他製品株も高い。JR東日本<9020、株価 - チャート>やJR東海<9022、株価 - チャート>など陸運株、大和証G<8601、株価 - チャート>、野村<8604、株価 - チャート>など証券株も堅調。7&iHD<3382、株価 - チャート>、イオン<8267、株価 - チャート>など小売株、旭硝子<5201、株価 - チャート>、板硝子<5202、株価 - チャート>などガラス・土石株も買われた。

個別では、午後2時に、日本原燃と「ちきゅう」による下北半島沖での掘削工事契約を締結したと発表した海洋掘削<1606、株価 - チャート>が3日ぶりに反発。同時刻に14年3月期の期末一括配当を従来予想の1株3円から4.5円に増額すると発表した東京計器<7721、株価 - チャート>が上げ幅を拡大した。半面、午後1時に大型クルーザー客船の建造が遅延したことから14年3月期に600億円の特別損失を計上すると発表した三菱重工<7011、株価 - チャート>が軟調に推移した。東証業種別株価指数は、28業種が上昇、5業種が下落した。