20日の東南アジア株式市場では、米国の利上げ時期が予想より早まるとの観測を背景に、売りが広がった。ジャカルタ市場は大型株への売りが強まり、約2カ月ぶりの下げ幅を記録。バンコク市場は3営業日連続の下落となった。

ジャカルタ市場の総合株価指数<.●●SE>は2.54%安の4698.98で終了。1日当たりの下落率としては1月27日以来の大きさ。大型株45銘柄のLQ―45種<.●●LQ45>は3.3%安。バンク・ダナモン<BDMN.●●>やスマレコン・アグン<SMRA.●●>などの下げが目立った。

インドネシア総選挙に対する楽観論は相場の押し上げ要因。米ドル建てベースの年初来上昇率は18.2%に低下したものの、依然としてアジア地域2位のパフォーマンスとなっている。

バンコク市場のSET指数<.SETI>は0.21%安の1361.47と、約1週間ぶりの安値で引けた。利食い売りなどを受け、チャロン・ポカパン・フーズ<CPF.BK>が5%安。外国人投資家は3営業日ぶりに、バンコク市場で売り越した。

このほか、シンガポール市場のストレーツ・タイムズ指数(STI)<.FTSTI>は0.76%安の3057.20、マニラ市場の主要株価指数PSEi<.PSI>は0.70%安の6417.35、ホーチミン市場のVN指数<.VNI>は0.88%安の600.26。

一方、クアラルンプール市場の総合株価指数<.KLSE>は小幅上昇し、0.04%高の1818.17で取引を終えた。