20日の欧州株式市場は上昇して終了した。米早期利上げ観測が出てきたことで相場は当初は下落していたが、一部米景気指標が好調だったことで米景気回復は引き続き軌道に乗っているとの観測が台頭、プラス圏に戻して取引を終えた。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>終値は0.73ポイント(0.06%)高の1305.87。

DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は12.54ポイント(0.41%)高の3088.90で引けた。

米フィラデルフィア地区連銀が発表した3月の製造業業況指数はプラス9.0となり、前月のマイナス6.3から上昇、プラスに転じた。

エクサーヌBNPパリバのシニア株式ストラテジスト、グラハム・ビショップ氏は、「世界の市場にとっての最悪のシナリオは、米経済が軟調になるということだ。ただ、今回のフィラデルフィア連銀業況指数で、米経済指標がこのところ弱含んでいたのは天候要因が作用していたためとの見方が裏づけられた」と述べた。

金利見通しがシフトしたことで一部保険会社に買いが入り、フランスのアクサ<AXAF.PA>は3.9%高、オランダの保険会社エイゴン<AEGN.AS>は4.2%高で終了した。