2~6ヶ月の赤ちゃんの自閉症の早期発見が可能に
自閉症の診断は、社会性と言語スキルの現れ始める2歳以降でしかできないと思われていました。しかし、アメリカの国立メンタルヘルス研究所のサポートで行われた研究で、わずか2~6ヶ月の時点での診断ができることが分かりました。
この研究では、2ヶ月の赤ちゃんが2歳(24ヶ月)になるまで10回にわたり、母親など普段面倒をみている人のビデオを見せ、目線がどこにあるかを調べました。
子供はまず人の顔、そして目を見てその人の様子をうかがいます。しかし、自閉症の子供は人の目を見る事に興味がなく、これが自閉症診断の大きな手がかりになります。
この研究の対象者で、3歳迄に自閉症スペクトラムと診断された子供の、過去の様子を調べたところ、2~6ヶ月の時点ですでに母親と目を合わす回数が明らかに少なかったのです。また、その回数は、24ヶ月までの間に通常の半分にまで減少していました。
この研究結果により、これまでよりもっと早い時点での自閉症の発見が期待されます。早く発見できればできるほど、より効果的な治療ができるのです。
研究者達は、この結果をどう診療で活かす事ができるようになるか、さらに研究を続けています。
参考:marker for autism found in young infants
http://www.nih.gov/news/health/nov2013/nimh-06.htm