睡眠が脳をデトックスしてくれる「睡眠中脳は60%縮む」

脳と睡眠の関係を知っていますか?脳が睡眠を必要としているのは、ただ休ませるためではないのです。

まず人間に睡眠が不足してくると、病気の人や体にストレスを抱えている人と同じように体の免疫力が低下します。どんなにヘルシーなものを食べて運動をして健康的な生活をしている人でも、睡眠が足りないだけで体はぼろぼろになり最悪の場合は死に至ってしまうこともあるのです。

人間の脳は、起きているときと寝ているときでは別の動きをします。ローチェスター大メディカルセンターの研究によると、睡眠中の人間の脳細胞は60%も縮み、毒性のある廃棄物を脳組織から排除して体の循環系に送り出すというのです。

循環系に送り出された脳の廃棄物は肝臓へ送られ体から取り除かれます。このとき排除される毒性の廃棄物には、アルツハイマーの原因になるアミロイドβというタンパク質なども含まれています。

また、睡眠中は新しい脳細胞がどんどん作られます。したがって睡眠が不足するとコルチコステロンというストレスのホルモンのレベルがあがり、作られるべき新しい脳細胞の数が低下してしまいます。

そのほかにも、睡眠不足はさまざま病気のリスクを高める事がわかっていますが、睡眠薬を飲む事はやめてください。睡眠を助ける薬を飲んだとしても、その効果は、通常より10分程早く寝付く事ができ、15~20分ほど多く眠れるだけだという調査結果が出ています。

薬に頼った睡眠は健忘症を誘発し、よく眠れなかったことさえも忘れてしまうそうです。いつもより少しだけ多く眠れても体にとってはいいことがないのです。

快眠のためにはまず、夜パソコンをしたりテレビを見ない事。これらのスクリーンが発する光によって、脳は夜である事を忘れてしまいます。また、ベッドルームは真っ暗かそれに近い暗さにしたほうがよく眠れます。室温を20度以上に保つようにし、就寝1時間半から2時間前にお風呂に入ればいいでしょう。

時間を気にしてしまうので、目覚まし時計など時間の分かる物はベッドの近くに置かないようにしましょう。

睡眠が不足すると、満腹を伝えるホルモンが減り、空腹を伝えるホルモンが増えるということも分かっています。良い睡眠をとると、過食を抑える事にもなるのですから、段取りよくやらなくては行けない事を済まし、毎日沢山睡眠をとるようにしましょうね。

参考:Sleep Is Critical for Brain Detoxification, Groundbreaking Research Finds
http://articles.mercola.com/sites/articles/archive/2013/10/31/sleep-brain-detoxification.aspx