高齢出産って本当に危険が多いの?

母親になる女性の年齢は過去に比べて高くなってきており、35歳で初産の人は高齢出産と言われていますが、35歳以上の出産にそんなに危険が伴うのでしょうか?ニュースでは高齢の妊婦の妊娠の危険をあおりすぎでは、と懸念を示唆しています。

オーストラリアでの初産年齢は年々上がっており、2005年より35~39歳での出産は20~24歳の出産数を上回っています。

不妊の問題などはなかったとして、30代後半や40代で妊娠した女性は自身の出産にまつわるリスクや年齢による胎児の健康リスクなどがあるのではと悩む人が多いようです。こういった悩みはニュースや医療従事者からの情報が行き過ぎている事が原因です。

一番良く知られている高齢出産でのリスクはダウン症です。両親のどちらかの染色体異常によるものですが、90%は母親からによるものです。そして年齢が上であればあるほどその可能性は高くなります。30歳では1/1000、35歳では1/400、40歳では1/100と上がります。

この数字を見ると恐ろしく感じますが、自身がダウン症の子どもを持つ確率は健常児を授かる確率に比べかなり”低い”とビクトリア大学のキャロラン教授は言います。

卵子に染色体異常がある場合のほとんどは妊娠に至らない、または妊娠すると気づく以前に流れてしまう事がほとんどだからです。

35歳以上になるとホルモンの影響などにより双子や多胎妊娠をする確率が多くなるようですが、それでも高齢出産と言われているお母さん、そんなに心配しなくても大丈夫なようですから、お子さまを信じ、安心して出産に臨んでください。

とはいえ、若くして出産する方がメリットは多いので、その認識はしておきましょう。

参考:Do older mums deserve their ‘bad press’?
http://www.abc.net.au/health/features/stories/2013/10/31/3881022.htm