なんか、最近気分がのらないな~・・・

慌ただしい新年度が過ぎ、ゴールデンウイークが過ぎ、夏休みも終わって少し暑さがやわらぐ9月ころ。この時期が私にとってのデンジャラス・シーズン。つまり、ちょっと落ち込んでしまうことが多い時期なのです。

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それまで走り続けてきた心身が、気候的にも時期的にもほっと落ち着くからでしょう。俳句の世界でも「秋思」という季語があり、秋は物思いにふけってしまう時期とされています。心当たりがある、という人も多いのでは?

放っておくと心は暴走してしまいがちで、「私って、なんのために生きてるんだろう?」という哲学的な問いに発展してしまうことも……。そんな時におすすめなのが、スマートフォンを脇に置いて「昔を思い返す」ことです。

昔を思い返すとは、ただ懐かしがるだけのためではありません。小さいころ、あるいは学生のころ、好きだったことは何か? なりたかったものは何か? ということを思い出してみる、ということ。そこに、思いがけないヒントが潜んでいることがあります。

私の場合、そのうちの1つが「写真」でした。

普段は忙しさに取りまぎれ、会社や仲間とのお付き合いを優先するあまり、自分が本当は何が好きだったのか、どういう風になりたかったのか、ということを忘れがちですよね。実際、私もそうでした。

そんな秋のはじめ、ふと、写真が好きだった父親に、学生時代、キヤノンAE-1というカメラを譲られ、撮っていたことを思い出したのです。その後社会人になり、女性誌の編集者として、誌面をディレクションするという仕事に没頭していきました。私にとって写真とは、プロフェッショナルに依頼して撮影してもらうものとなり、自分で撮っていたということなどすっかり忘れていました。

ところが、iPhoneを使い始めてからまた何気なく写真を撮り始め、おもしろがって写真共有サイトなどに投稿するようになったのです。あるとき、「そういえば私、昔、一眼レフのカメラを持っていたなあ」と、カメラを持って街をぶらぶらしていたことを思い出したというわけです。あ、私、また、スマートフォンではなくちゃんとしたカメラで写真を撮ってみよう、とひらめきました。

時代はそのころ、フィルムからデジタルへ変わっています。私が欲しいカメラって何だろう? レンズは? 撮った写真をどうしよう? などと考えているうちに、こういうことが起きました。

SNSを通じて「美樹さんがほしがっているレンズで撮り比べた写真が次の特集企画にありますよ、その前にブログに少し掲載したのでどうぞ」と、とある出版社の編集長さんが教えてくださったり。とある写真の上手なブロガーさんがふらりと会社に遊びに来てくれて、以前ご自身が書いた写真に関する本を手渡してくださったり。うれしかったなあ。

アドバイスがもらえた! ならば、カメラを買ってみよう、本を読んで楽しみ方をもっと研究してみよう、と、一歩、二歩と進んでいきました。カメラは思い切って、LEICA X2、続いてSONY NEX-7を購入しました。また、以前登録して、ただ写真を無作為にアップしていただけのFlickrの整理も始めました。

そして、ついには、とある飲み会で写真の話が盛り上がり、カメラを持って自転車でぶらぶらして、気になったところで途中下車して撮影しよう、というゆるやかな写真グループ「charigrapher(チャリグラファー)」ができ、Facebookグループを作成するに至ったのです。