「ダンベル挙げ」が精子の数を増やす。ジョギングは効果0、自転車30%ダウン―米調査結果

子作りを控えているカップルは、ぜひとも男性に運動をしてもらうと良いでしょう。新しい米国の調査では、運動量と精子の質に切っても切れない深い相関関係があることが判明したのです。

今回の調査は、米マサチューセッツ総合病院不妊治療センターを利用していた140組のカップルの男性の普段の運動量について調べたデータと、精液の質の関係を米ハーバート公衆衛生大学院が分析。その結果、精子の数と身体的運動に直接的関係があることが明らかになりました。

それによると、週7時間以上適度な、または精力的に運動をしている男性は、週1時間、またはそれ以下しか運動をしていない男性と比べ、精液の濃度が48%も高かったといいます。

しかし、どの運動でも良いという訳ではないので要注意。調査では、ジョギングは効果がなく、自転車はしかも逆効果、精子の数を30%もダウンさせてしまうことが分かっています。

これは、自転車のサドルが睾丸(こうがん)を圧し、温度を上げることいつながり、これが精子の生産を妨げるためだとか。

それでは、最も適した運動は?それは何と重量挙げ。重い物を持ち上げる動作が、男性ホルモンであるテストステロンの分泌を促し、インシュリン感受性を高めるそうです。

この結果は、米国生殖医学会議(American Society for Reproductive Medicine)の年次総会で発表されました。

参考:Exercise and fish may boost sperm count; bacon bad
http://www.cbsnews.com/8301-204_162-57607641/exercise-and-fish-may-boost-sperm-count-bacon-bad/