10年最長期国債利回り(日本相互証券引け値) 0.600%(─0.015)

安値─高値     0.610─0.600%

国債先物中心限月12月限は前日比12銭高の144円91銭と続伸して引けた。前日に発表された9月米雇用統計が雇用改善ペースの鈍化を反映した内容となり、米緩和政策が長期化するとの思惑から米債が買われた流れを引き継いだ。円高・株安に加えて、日銀買入による需給引き締まりが意識されて、先物12月限は一時145円ちょうどと5月2日以来、約5カ月半ぶりの水準に上昇した。

現物市場でも利息収入確保を狙った買いが現物長期・超長期ゾーンを中心に観測。同ゾーンには、銀行、アクティブ系年金、公的投資家などから買いが入った。10年最長期国債利回り(長期金利)は同1.5bp低い0.600%と5月9日以来の水準に低下。5年利付国債利回りは一時同0.5bp低い0.200%と4月12日以来、20年超長期国債利回りは一時同2.5bp低い1.445%と5月2日以来、30年超長期国債利回りは一時同3bp低い1.575%と5月2日以来の水準に低下した。

<クレジット市場>

政保債(地方公)10年 4.0─4.5bp

銀行債(みずほ) 5年 13─14bp

地方債(都債) 10年 4.5─5.0bp

電力債(東電)  5年 320─350bp

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、指標のiTraxxJapanシリーズ20が小幅タイト化。プレミアムは85ベーシスポイント(bp)と、前日引けの気配(仲値で86bp付近)から1bp低い水準で取引される場面があった。9月米雇用統計が市場予想を下回ったため、米量的緩和維持、低金利継続の見通しが強まり、タイト化優勢の流れになったという。

個別銘柄については、好決算が見込まれるうえ、クレジット・リンク・ノートやローンの組成需要で、タイト化の勢いが増したとの見方があった。

<スワップ市場>スワップ金利(16時50分現在の気配)

2年物 0.26%─0.16%

3年物 0.29%─0.19%

4年物 0.33%─0.23%

5年物 0.39%─0.29%

7年物 0.54%─0.44%

10年物 0.79%─0.69%