アルミ2次合金地金大手の大紀アルミニウム工業所<5702、株価 - チャート>が大幅に下落し、一時前日比27円安の277円まで売られた。22日引け後に14年3月期の業績予想を下方修正し、悪材料視された。
14年3月期の連結営業利益は22億円(前期比4.8倍)と急回復するものの、従来予想の29億4000万円には届かない見通しとなった。インドネシアの子会社の米ドル建て借入金について、為替のインドネシアルピア安・ドル高の影響で為替差損が発生。同社によれば、連結ベースでは通期で7億円近くの営業減益要因になるという。また、ルピア安は現地での原材料の輸入コストも押し上げ利益を圧迫した。
一方、単体ベースの14年3月期営業利益は18億1000万円(前期比5.2倍、従来予想は15億8000万円)に膨らむ見通し。国内事業は原材料と製品の価格差が改善し、粗利益率が予想以上に回復している。
23日の終値は、前日比22円安の282円。