「避妊できれば、収入・学歴が高くなる」米調査
子供、何人欲しいですか?
財政的な事情で、もう1人産むことを考えられないという人は多いでしょう。米ミシガン大学の経済学者が発表した最新の論文で、避妊がより高い収入、より高い学歴を生みだすことがわかりました。
「生まれてくる子どもは、すべて望まれた子どもでなければならない」という基本理念に基づく「Family Planning (家族計画)」。小学館の『デジタル大辞泉』によると「それぞれの家庭の事情に合わせて、夫婦が計画的に子供をつくること」と解説されています。
2013年10月11日付の『Wall Street Journal』の記事によると、1965年に最高裁の「Griswold対Connecticut州」判決が出るまでは、コネティカット州をはじめ、多くの州でピルや避妊具の販売は禁止されていました。また独身女性で親の許可なしにピルが手に入るのは、18歳以上や21歳以上と州によって異なっており、この年齢にピルを入手できた女性は妊娠せずに大学を卒業でき、入手できなければ家庭に入りました。
Bailey経済学者は「出産を遅らすことは、将来親となる者により多くの教育や仕事の経験、トレーニングを与えることになる」と説明しています。
論文によると、「ピル(経口避妊薬)が違法であった地域の児童数は必然的に多くなり、学校や大学の1クラスの人数も大幅に増え、公共のリソースが限られる」が、「ピルが合法、あるいは財政的な支援によって入手できた地域の子供が大人になってから得た給料は2%から3%高く、大学を卒業するチャンスは2%から7%高かった」そうです。
「お金もたくさんあって、子供もたくさん」というのがベストなのかは分かりませんが、子供の数を少なくすることで財政的に余裕ができ、子供の学歴に投資できるお金ができるのは確かなようです。
参考:Access to birth control leads to higher income.
http://www.thedailybeast.com/witw/cheats/2013/10/13/access-to-birth-control-leads-to-higher-income.html