phone販売直前になって、docomoが販売するiphoneについてサービスが使えなくなる。サービス開始が遅れるなどの様々なまとめで賑わっていますが、私は別の観点でまとめてみた。
このサービス提供についての対応期間、継続できるサービス、終息させるサービスを見ることで、今回のdocomoがiphoneを販売するに至るまでのドコモとアップル、どちらが譲歩したのかが分かると思います。
まず、docomoが販売するiphoneのアプリやサービスについて、大きく何点かに分けられる。

・docomoは、ドコモ戦略を貫きたい
アプリやドコモマーケットなどの販売による収益と決済を独自で行う。
アップルが課す販売ノルマに消極的。
対して、アップルはアップルストアーによる収益と決済、販売ノルマを譲らない。

・docomoは、音声変換技術を活かしたい。
googleとアップル(siri)の音声変換はよく知られているが、実はdocomoの音声変換技術は勝るとも劣らない高いものである。
androidスマホの場合は、googleの音声変換アプリが入っているが、docomoで購入したらdocomoのアプリ(iコンシェルなど)として入っている。
googleを使うかdocomoを使うかは利用者が選ぶ。ここで重要なことは、提供側(アップル)の展開に弊害になるものは拒否することです。

・docomoのSPメールの悩み
docomoがフューチャーフォンからスマートフォン販売に踏み切った時の悩みはSPメールだ。
スマートフォンがシームレスにメッセージ通信(メール含む)にはAndroidならWebブラウザのGoogle Chrome機能も使うgmailが一般的、大くくりで言えばWebメールである。
iphoneについても同じで、Webブラウザのsafariの機能も使うiphone mailだ。
このような流れの中で旧来のメール送受信形式のSPメールを使うことは今流ではなく、いずれdocomoも何がしか考える時が来るかもしれない。
こんな理由で、docomoはSPメールを終息させたかったと考えるが、利用者がSPメールのデコメファンがあまりにも多かったために、狙いとするフューチャーフォンからスマートフォン移行の妨げになる可能性があり、スマートフォンでも継続サービスを行い続けている。
日本のスマホがガラパゴス(おさいふケータイ・他)と言われているが、SPメールは日本の中の特殊なガラパゴス機能と言えるかもしれません。
このようなドコモとアップルの戦略のぶつかり合い、特有のガラパゴス機能を持つdocomoに対し、ガラパゴス機能すら持たない世界標準のアップルが対応するとは思えない。

・docomoの高いサポートは望めない
docomoはスマホが壊れれば交換するサービスなどをパッケージ化して提供している。
しかし、スマホ機器提供メーカーとしては何がしかの損失に繋がるかもしれない。アップルがNO!と言えばdocomoもサービスを提供できないことになる。また、スマホ機器についてもアップルは機器の技術を見せたくないだろう。AndroidならOSを開示して機器メーカーやアプリ開発メーカーが作るためにオープンであるが、アップルが全てを隠したい(CLOSE)なら機器を簡単に触らせることはしないと考える。いちおうdocomoは旧電電公社時代から継承する通信技術は高い企業である。

・唯一、双方にとっての共通点は伸び悩み
docomoは、次々に戦略を打ち出してもiphoneを取り扱う2社に利用者が流出して止まらない。
アップルは、世界におけるシェアはAndroidに奪われて減少が止まらない。唯一、アップル優位のシェアを保っているのが日本で、iphone好きな国の日本で売らねば何処で売るとアップルが考えれば、dodomoにすがるしかない。

以上の経緯を踏まえ、改めてdocomo版iphoneにおけるサービス遅れや終息するものを見ると明確に分かる。

・SPモードメール
10月1日から使えるが問題のデコメは使えない。使い方もiphoneのメールからSPモードメールを選ぶとあるので、極めて一般的な複数メールの送受信形式と考えられる。だから、デコメが使えないと推測する。

・docomoの製品に関するサービス
スマホ自体の破損、消耗品の交換などはアップルが譲らなかったと推測する。

・docomo提供のサービス終息
docomo、アップル共に販売時点から入っているアプリは利害関係者とそれなりの繋がりがあるために、それぞれ言い分があるのは当然で、その結果としてdocomoのサービスを終息(解約)させるものはアップルが譲らなかったのだろうと推測する。