三共は、更に研究を進め、臓器毒性の少ないメバロチンを発見した。メバロチンは水溶性の物質で、脂溶性のメバスタチンより副作用が少なく、尚且つ強力な作用を有していました。

同時期には、三共からデータ等を提供してもらっていた米メルク社がメビリン(後のロバスタチン)を発見しました。この両物質は同じものでした。その後、メルク社は開発のスピードアップとその副作用を克服し、1987年秋には「世界初のスタチン製剤」ロバスタチンがFDAの認可を得て発売されました。(日本国内では、類似化合物シンバスタチン:リポバスを発売した)