アミノ酸のD/L異性体の表記法は、"CORN"ルールに基づいて行う。これは、キラル中心である炭素の周りに、 COOH, R, NH2およびH(R:各種の炭化水素基)がどのように配置しているかで判断する方法である。水素原子が奥側(向こう側)になるように見たとき、上記の官能基が炭素の周囲に時計回りに配置していればD-体で、反時計回りに配置していれば、L-体である。
RS表示法が広く用いられるが、糖やアミノ酸については光学異性体の表示法であるd-,l-(それぞれ dextro-rotatory=右旋性(+)、levo-rotatory=左旋性(−))表記のほうが立体をイメージしやすいという場合もある。