カルニチンは、脂肪酸を燃焼してエネルギーにかえる必要不可欠な体内物質です。カルニチンが不足すると、筋肉で十分なエネルギーが産生されず、筋力低下、筋肉痛、つっぱり(こむら返り)などの筋肉症状がでやすくなります。

肝硬変の治療で食事制限をしている人、慢性腎不全で透析をおこなっている人はカルニチンが不足しがちです。さらに、抗てんかん薬のバルプロ酸(デパケン)やある種の抗菌薬(ピボキシル基をもつ抗生物質)による薬剤性のカルニチン欠乏症も知られています。