売春は権力の統制と保護を受け、徴税の対象となっていく。遊女たちは公的な遊廓として1箇所に集められるようになっていき、国家の収入を確保する上でも無視できない存在となっていった。
室町時代に入ると、足利氏は、傾城局(けいせいのつぼね)という役所を作って、遊女から徴税しはじめた。豊臣秀吉が1590年に全国統一するが、秀吉はこの前後にも遊女町を許可している。遊郭は政府直轄であり、遊郭の遊女は公娼だった。
1585年に、大坂三郷に遊女町を許可
1589年には馬丁の原三郎左衛門・林又一郎に京都二条柳町に遊里開設を許可
1596年には、京都伏見撞木町に林五郎が、秀吉の許可を得て、遊里を開業