どれくらい眠っただろうか。

妙に明るい光に「ん...もう朝か?」と思って目を開けると、
目の前に誰か座っている。

あれ?と思い身体を起こすと、日の光でも投降機の光でもなく、
大きな松明がお堂の中にあり、その炎の明るさだった。

そして、明るさに目が慣れた頃に、
目の前に座っていたのは艶やかな長い髪の巫女さんだった。

「○○様、日々のご普請ご苦労様です」

鈴の鳴るような澄んだ声が聞こえると共に、
彼女は深々とお辞儀をした。