【洒落怖】 山のタブー(山・短編)
しかし、大きさは紛れもなく野兎のそれであったそうです。 しかもよく見ると、その兎は酷く怯えており、 彼が近付いても動こうともしません。 よく見ると、後ろ脚が罠にかかっているようでした。 罠と言っても彼の見た所、細い草に引っかかっている様にしか見えません。 彼は別に何の気もなく、罠を外してやったそうです。 そしてふざけて「恩返しをしろよ」と兎を見ると、 先に語った姿の醜悪さなものですから、 突然腹の底からぞっとし、逃げ帰ったそうです。
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幽霊・妖怪・悪魔・人間などが関わる怖い話や都市伝説や時空系などの不思議な話を単発で紹介します。