第三者的目線から見た「コンドロイチン」の膝関節への有効性について

よくインターネットなどを中心として、「膝の痛みにはコンドロイチン」というような宣伝がなされていますが、実際の効果の方はどうなのでしょうか?第三者目線からみた有効性についてご紹介します。

FC2USER926751CMO さん

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コンドロイチンとは

まずコンドロイチンについてご説明します。

コンドロイチン硫酸(コンドロイチンりゅうさん、chondroitin sulfate)は、動物体内にみられるグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一種。

出典 wiki

生体内分布が広く、関節軟骨や骨などの硬組織の他にも、脳神経組織などほとんど全ての臓器や組織に含まれ、重要な機能を担っています。

コラーゲンとともに軟骨、骨、心臓弁、皮膚、角膜などの結合組織を構成しています。

コンドロイチンを多く含む食べ物は?

様々な食べ物に含有されています。

動物性 : フカヒレ、ウナギ、ドジョウ、ヒラメ、ナマコ、鶏の皮など。植物性 : やまのいも、さといも、納豆、なめこ、オクラなど

体内での利用効率は動物性のものに分がありますが、いずれにしても含有量は多くありません。ネバネバ、トロトロした食品に多く含まれるので、これらを常食するといいでしょう。

しかし、肝心なコンドロイチンの含有量はどちらもそれほど多くなく、多いといわれているフカヒレスープでもその量は1杯100~200mg程度でしかありません。

第三者目線から見たコンドロイチンの「有効性」

果たしてその有効性は如何なものなのでしょうか。

膝骨関節炎患者に対するコンドロイチン硫酸の投与は、関節腔の減少を抑制した

コンドロイチン硫酸800 mg/日を2年間摂取させたところ、脛骨大腿関節腔幅 (●●W) の減少の抑制、痛みの減少 (VAS、WOMAC) が認められた

出典 健康食品の安全性

50歳以上の膝変形性関節症患者89名を対象とした無作為化二重盲検比較試験において、塩酸グルコサミン1,500 mg/日およびコンドロイチン硫酸1,200 mg/日を6ヶ月摂取させたところ、歩行距離および膝の強度、痛みに対して効果が認められなかった

様々な意見があります。

コンドロイチン/グルコサミン混合剤は消炎鎮痛剤よりは弱い効果でしたが、偽薬と比べて有意な鎮痛効果があることが示された

スイスのグループからはコンドロイチンを長期服用した結果、軟骨のすり減りは偽薬を用いたコントロール群に比し有意に抑制されており、長期服用でもほとんど目立った副作用は認めなかった

否定的な意見も数多くあります

膝軟骨周辺には血管が通っていないので、摂取しても無駄だという意見があります。だとしたら、どうやって軟骨は生成されているのか疑問が残りますが・・・。

医学界では否定的な意見が多いようです。口から摂った栄養分は、胃や腸で消化され、それが血液で全身に運ばれます。ところが関節軟骨には血管が存在しないため、コンドロイチンやグルコサミンが行き着くはずがない

2年多施設研究(Utah大学)で、グルコサミン+コンドロイチン硫酸サプリメントがOAの軟骨減少速度遅延化に影響を与えなかった。

多くの人がグルコサミンおよびコンドロイチンのサプリメント(健康補助食品)を利用しているが、このようなサプリメントに治癒効果があるとのエビデンス(科学的証拠)は認められないことが、大規模研究の新たな分析によって示され、英国医師会誌「BMJ」オンライン版に9月16日掲載された。

副作用はどうなのか

副作用は絶対にあってはなりません。

これだけ大量に様々な製品にて流通していて大きな事故の報告がないのですから、副作用の危険性は低いと考えて良い(※例外があります)でしょう。

※抗凝固薬(ワルファリンやヘパリンなど)を服用している患者さんの場合には、コンドロイチンやグルコサミンの摂取で出血リスクが高くなる可能性が指摘されています。

経口から少量摂取しても無害と考えて問題ありません。

結論。証明するのは難しい

実際に効果がある効果がないというのを証明するのは非常に難しいようです。

何故かというと、それを証明するのは人間の感じ方が曖昧だからです。

細胞間質は複数の物質が入り混ざって存在しています。水分量が多いため細胞間質の量を測定するのは非常に難しく、測定方法が実質的にない細胞間質にある物質を経口で摂取した場合、摂取前と摂取後を比べる方法がありません。

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