空き家を放置するリスク。デメリットを解説

空き家を「使わないから」とそのまま放置していませんか?実は、空き家を放置すると老朽化や防犯・防災上のリスクが高まるだけでなく、近隣トラブルや税金面の負担も発生します。この記事では、空き家を放置することで起こりうるデメリットやリスクについて、わかりやすく解説します。

FC2USER599800CBV さん

1 PV

空き家問題とは?

空き家問題とは、全国的に増加している「使われていない住宅(空き家)」が、社会・経済・環境にさまざまな悪影響を及ぼしている状況を指します。高齢化・人口減少・相続放棄などが背景にあり、特に地方や郊外で深刻化しています。

✅ 空き家問題の主な内容
① 老朽化による倒壊リスク
放置された建物が腐食・劣化し、台風や地震で倒壊の危険

② 防犯・防災上の問題
無人の家は放火・不法侵入・ごみの不法投棄の温床になりやすい

③ 景観・地域価値の低下
空き家が増えると周辺のイメージ悪化や資産価値の下落に

④ 管理負担・税金の問題
所有者に管理責任や固定資産税の支払いが残る

「特定空き家」に指定されると固定資産税が最大6倍になることも

⑤ 相続トラブルや所有者不明問題
相続人が複数いたり、登記が放置されていると活用・処分ができない

📌 まとめ:
空き家問題は「個人の問題」にとどまらず、地域社会全体に影響を与える重要課題です。国や自治体も法整備を進めていますが、一人ひとりの早めの対処と意識がカギとなります。

空き家の定義

空き家の定義は法律や統計上でやや異なりますが、一般的には「長期間、人が住んでおらず、利用されていない住宅」を指します。

✅ 国の定義(総務省「住宅・土地統計調査」より)
空き家は、以下のように分類されます:

賃貸用の住宅(空室)

売却用の住宅

別荘などの二次的住宅

その他の住宅(人が住んでおらず、特定の用途にも使われていない)

→ この「その他の住宅」が、いわゆる「放置空き家」や問題空き家に該当します。

✅ 空家対策特別措置法での定義
「建築物またはこれに附属する工作物で、居住その他の使用がなされていない状態にあるもの」

※ただし、**特定空き家(著しく管理が行き届いておらず、危険や衛生上の問題があるもの)**に指定されると、行政指導や固定資産税の優遇除外などの措置が取られます。

📌 まとめ:
空き家とは、「使われていない住宅」全般を指しますが、放置期間・用途・管理状況によって区分や対応が異なります。長期間人が住まず、適切な管理もされていない住宅は、リスクが高いため早めの対応が求められます。

空き家を放置するリスク

空き家を放置すると、所有者にとっても周辺住民にとっても深刻なリスクが発生します。単に「使っていないだけ」と油断していると、想像以上のトラブルに発展することも。以下に主なリスクをまとめます。

❗ 空き家を放置する主なリスク
① 建物の老朽化・倒壊リスク
無人のまま放置すると急速に劣化し、台風や地震で倒壊の恐れ

落下物による他人への損害賠償責任が発生することも

② 火災・防犯トラブル
放火や不審者の侵入、ゴミの不法投棄など、防犯・防災上のリスクが高い

燃えやすい木造住宅は特に注意が必要

③ 衛生・景観の悪化
動物の侵入、虫の発生、雑草の繁茂などで近隣住民に悪影響

地域の景観や治安が悪化し、資産価値の下落にもつながる

④ 固定資産税の負担増
管理不十分な「特定空き家」に指定されると、固定資産税の優遇措置が外れ、税額が最大6倍に

放置しても税金は発生し続ける

⑤ 相続や活用が困難になる
所有者が不明になると売却・解体ができず、「負動産」化

将来の相続人にも迷惑やトラブルを残すリスク

📌 まとめ:
空き家を放置すると、経済的損失・法的責任・地域への迷惑と、デメリットだらけです。持ち家や相続物件で空き家がある場合は、早めの売却・活用・管理が必要です。

空き家のリスクを小さくするためにできること

空き家のリスクを小さくするためには、「放置せず、積極的に管理・活用すること」が何より大切です。以下に、具体的な対策をまとめました。

✅ 空き家のリスクを小さくするためにできること
① 定期的に点検・清掃を行う
建物の劣化を防ぎ、害虫や動物の侵入を予防

草刈りや外観の手入れも行い、景観の悪化を防ぐ

② 郵便物の受け取り・雨漏り確認など「人の気配」を残す
無人感をなくすことで、放火・不法侵入の抑止につながる

郵便物をためない、定期的に窓を開けて換気なども効果的

③ 賃貸・売却・活用を検討する
放置せずに貸す・売る・シェアスペースにするなど活用を考える

空き家バンクや自治体の空き家活用制度を活用するのも◎

④ 空き家管理サービスを利用する
定期巡回・清掃・通風などを代行してくれる業者を活用

遠方に住んでいて自分で管理できない人におすすめ

⑤ 特定空き家に指定されないよう注意する
老朽化・倒壊・悪臭・景観悪化が見られると、行政から指導や固定資産税の増額対象に

見た目や安全性の最低限の管理は継続的に行う

📌 まとめ:
空き家を放置すればするほど、リスクとコストは増えていきます。
定期管理・活用・売却など、**「持ち続ける覚悟」か「手放す判断」**を早めにすることで、将来のトラブルを防ぐことができます。

  • 1