自民党、議員年金の復活検討「特権」に世論反発で大炎上、また二階が暗躍

地方の財源を圧迫しているとして2006年に廃止された議員年金ですが、この国民が苦しんでいる中復活の声が上がっています。世界一議員報酬の高いとされる日本で本当に必要なのでしょうか?

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自民党が2006年に廃止された国会議員互助年金と、11年廃止の地方議員年金の復活に向けた検討に入った。引退後の生活を保障し、なり手不足などを解消するのが狙い。しかし、受給資格を得るまでの期間の短さや、多額の公費負担から「議員特権」と批判されて廃止した経緯があり、世論の反発も予想される。

 二階俊博幹事長が20年9月の菅政権発足直後、党幹部に制度復活の検討を指示。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、党幹部は「コロナが収束すれば検討を本格的に進めていく」と話す。21年秋までにある衆院選を見据えて、地方議会からの要望が強い地方議員年金を優先させ世論の反応を見極める案も浮上する。

 議員年金は引退後の所得保障を目的とし、国会議員が1958年、地方議員が61年に制度創設。国会議員の場合、保険料は年126万6千円で10年間支払えば、65歳から年412万円が支給され、在職期間が1年増えるごとに年8万2400円増額されるという仕組みだった。しかし、公的年金に比べて受給資格を得る期間が短いことや、7割に上る公費の支出が疑問視され、06年に廃止された。

 地方議員年金も同様の指摘があったほか、市町村合併で保険料を払う議員が減り財政破綻が見込まれたため、11年に廃止した。

 兼職・兼業が禁止される議員は国民年金しか入れない。引退後の生活が安定しないとして各地方議会が議員の厚生年金加入を可能とする法整備を求めている。

議員特権は他にも...こんな税金の使い方許せますか?

スーツケースや海外コンセント用変圧器、防寒具から虫よけスプレーに至るまで―。国会議員であれば、こんなものを税金で購入できると聞けば、誰もが耳を疑うのではないか。一般には知られていない「議員特権」が数多く存在する。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、今年は国会議員の海外視察がほぼない。しかし、2019年度は衆参合わせて延べ169人が米国やイタリアなどに国会からの派遣団として、海外出張した。経費は計2億8千万円。このうちの185万円が「支度料」と呼ばれる支出に充てられた。

 参院によると、支度料は外国出張で国内とは違って必要になる準備や携行品などの購入費用として支給される。上限は1人当たり5万9290円。これを使い、ある参院議員は虫よけスプレーなどを買った。一方の衆院は海外保険料や予防接種の費用に限っており、19年度の支度料は11万円だった。

参院によると、支度料は外国出張で国内とは違って必要になる準備や携行品などの購入費用として支給される。上限は1人当たり5万9290円。これを使い、ある参院議員は虫よけスプレーなどを買った。一方の衆院は海外保険料や予防接種の費用に限っており、19年度の支度料は11万円だった。

 議員の待遇について問題提起を重ねている日本維新の会の東徹参院議員は「国会議員にそこまで金銭的な援助が必要か。海外に行く度にスーツケースを買えるのはおかしい」と訴える。

政府の観光支援事業「Go To トラベル」継続の是非や吉川貴盛元農水相の現金受領疑惑を協議した今月11日の衆院予算委員会理事懇談会。部屋から出てきた議員の手には2段重ねの弁当。老舗の仕出屋から取り寄せた銀ダラの西京焼きや卵焼きなどが詰まった2160円の高級弁当だ。

 昼時に会合を開催する際には委員長の判断で弁当を提供することができる。衆院事務局は「午後の委員会など他の用務に赴く理事の便宜をはかるため」と説明するが、この日は会合が正午に終わり、必ずしも弁当が必要な状況ではなかった。

 「どんな昼食が出るかで、委員長の度量が広いか狭いかが決まる」と言ってのけるベテラン議員もいる。相場は1500~3千円。高級すき焼き弁当や、うな重などが定番だ。19年度、衆院はこの昼食代に496万円かけた。参院は集計していない。

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