政府の観光支援事業「Go To トラベル」継続の是非や吉川貴盛元農水相の現金受領疑惑を協議した今月11日の衆院予算委員会理事懇談会。部屋から出てきた議員の手には2段重ねの弁当。老舗の仕出屋から取り寄せた銀ダラの西京焼きや卵焼きなどが詰まった2160円の高級弁当だ。
昼時に会合を開催する際には委員長の判断で弁当を提供することができる。衆院事務局は「午後の委員会など他の用務に赴く理事の便宜をはかるため」と説明するが、この日は会合が正午に終わり、必ずしも弁当が必要な状況ではなかった。
「どんな昼食が出るかで、委員長の度量が広いか狭いかが決まる」と言ってのけるベテラン議員もいる。相場は1500~3千円。高級すき焼き弁当や、うな重などが定番だ。19年度、衆院はこの昼食代に496万円かけた。参院は集計していない。