所有の土地は、有効活用しなければ負債でしかありません。

その理由は２つあります。

1.土地の値上がりが見込めないため
2.所有しているだけで税金がかかるため

バブル期は、土地は持っているだけで値上がりしました。

現在は人口が減少しているので、東京・大阪・名古屋といった三大都市圏などの人口集中地域を除けば土地価格は下落傾向にあります。

現在でも「土地は資産」という概念は根強く残っているため、所有している遊休地や、相続した土地・家屋をそのままにしている人はたくさんいますが、単に税金を払い続けることになっている方もかなりの数を占めています。

持っている土地がいらない、土地活用するのも面倒だからすぐに手放したい、と考えている方は土地売却がおすすめです。不動産会社に相談することで、不動産会社が買い手を見つけて取引を成立させてくれます。

土地を売却することのメリットは、すぐに現金に換金できること、売却によって節税できることなどがあげられます。

土地を売却することのデメリットは、売却時に仲介手数料といった費用が掛かることや、売却後に得た利益に譲渡所得税がかかることなどです。

事業者や法人、個人に土地を貸して定期的な収益を得るという方法も人気な土地活用方法の1つです。土地を事業所に貸してコンビニエンスストアを経営してもらったり、スーパーを経営してもらったりしている人も多くいらっしゃいます。

定期的に安定した収益が入ってくる点がメリットです。土地を貸している貸出先の収益が良かったとしても悪かったとしても、賃料は定期的に払う必要があるため、安定した収益を見込めます。

土地を貸す場合、借りた側にも土地を借りる権利が発生します。そのため、土地の所有者が別の土地活用を始めたくなって、借主に出て行ってもらいたくなった場合、高額な立ち退き料を支払わなければならないこともあります。

したがって、転用性が低い土地活用方法であるといえるでしょう。

土地活用の方法として、賃貸アパートや賃貸マンションを経営するという方法は人気の土地活用方法の1つです。賃貸として第三者に貸し出すことで家賃収入を得ることができ、安定した収益源を確保することができます。

賃貸マンション・アパート経営のメリットとしては、継続的に家賃収入が得られる、税制面で大きな節税ができることが挙げられます。

賃貸アパート・マンション経営のデメリットとしては、初期費用が比較的高いこと、空室対策が必要なこと、修繕費が継続的にかかること、転用性が低いことなどが挙げられます。

節税対策につながる賃貸アパート・マンション経営ですが、そもそも居住者が少ないと得られる収入が少なくなってしまいます。

アパートやマンションを経営するほど大体的には進めたくないものの、定期的な家賃収入を得たり節税対策をしたいという方は、戸建て賃貸経営がおすすめです。

戸建て賃貸経営のメリットは、アパート経営やマンション経営と同じく、安定した家賃収入を見込めること、節税対策になることが挙げられます。

アパート経営やマンション経営ほど収入は多くありませんが、その分初期投資額や管理費用なども抑えられるため、「多少の家賃収入と節税対策ができれば問題ない」という方にはおすすめです。

デメリットに関してもアパート経営やマンション経営と同じく、初期費用が比較的高いこと、空室対策が必要なこと、修繕費が継続的にかかることなどが挙げられます。

ただ、アパートやマンションほど初期費用や管理費用は高くならないのと同時に、1軒につき1世帯の入居者を募ればいい分、空室対策も容易ではあります。

土地を駐車場にして、駐車場経営を始めるという土地活用方法をここでは紹介します。初期費用がそれほどかからず、手軽に始められるため、多くの土地保有者に人気の土地活用方法です。

駐車場経営のメリットとしては、大掛かりな初期投資が不要な点があげられます。駐車場としての機能を果たす簡単な設備を設置するだけでいいので、すぐに経営を始めたい人におすすめです。

駐車場経営のデメリットとしては、ただ設備を整えるだけなので、建物を土地に立てることで得られる税制上の優遇処置がほとんどないことが挙げられます。

また、車通りが少なかったり、入り組んだ場所にあったりするなど、立地や条件によっては車が入らず収入が安定しない、多くの収入が見込めないこともあります。