あなたは大丈夫?色々ある体臭の種類

自分の身体から発せられる「体臭」について、気になったことはありませんか?

ひょっとしたら、知らない間に周りを不快にさせている可能性もあるかもしれません。

体臭といっても、発生する部位やその原因は異なります。
そこで今回は、体臭の種類別の対策について解説します。

FC2USER591226DPM さん

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体臭は自分では気づかないもの

自分の身体から発せられる体臭は意外と気づきにくいもの。

錯覚で気付きにくくなっている

臭いは単なる刺激ですので、特定のものだけを感知することができないということはありません。

無意識のうちに自分の体臭や口臭もしっかりとキャッチしています。

ある程度の時間、同じ刺激を受け続けるとその状態いつの間にかフラットな状態である、と錯覚をしてしまいます。

自分の臭いとして、常にその刺激を受け続けていれば、それに対してなにも感じなくなってしまう…こうして自分の体臭、口臭を意識することができなくなってしまうのです。

発せられる場所によって体臭はさまざま。

頭のニオイの種類は2 つあります。
ひとつは、頭の皮脂に細菌が繁殖することで発生するニオイです。フケは細菌にとって格好の栄養分です。そのため、フケが多い人は、細菌が繁殖しやすく、頭皮のニオイが強くなる可能性があります。
もうひとつが、髪が周囲のニオイを吸着・濃縮して発しているニオイです。髪には周囲のニオイを吸着するという性質があるため、髪に外からのニオイ物質が付着すると、ニオイを発してしまいます。

外耳炎や中耳炎といった病気により、耳からニオイがすることがあります。耳から普段と違うニオイがするようなら、すぐに耳鼻科の先生に診てもらいましょう。
また、耳アカがたまりすぎた時にもニオイは出ます。耳は清潔にすべきですが、耳の掃除のしすぎによる外耳炎が増加しているため、注意が必要です。

汗は、汗腺という汗を分泌する管から出ますが、汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺という、2種類のタイプがあります。このうち、ワキガはアポクリン腺から分泌される汗が原因です。この汗を皮膚の常在細菌が分解し、ニオイの原因となる物質を生むことで発生します。

食生活、ストレス、わきの下が不衛生であることなどが、ワキガを悪化させる要因といわれています。これらの面からアプローチすることもひとつですが、そもそもワキガには遺伝的な要因が大きく影響します。

足の裏は汗腺が多く、汗をかきやすい部分です。汗や皮脂の汚れ、古い角質をそのままにしておくと、蒸れて大変なことに……。足の臭いは自分で気が付きやすい臭いですから、早めに気が付いて迅速に改善策を実行しましょう。

足の裏には汗腺が密集しているため、一日でコップ1杯分の汗をかくと言われているほど足は汗をかくのです。

汗自体にはニオイはありませんが、一日中靴やストッキングなどを履いているため、足はとても蒸れやすくなっています。すると、雑菌が繁殖しやすくなります。

繁殖した雑菌は汗や皮脂、角質、爪垢などをエサにしてさらに増え、代わりに「イソ吉草酸」という脂肪酸を老廃物(=フン)として出します。

雑菌の吐き出すこのイソ吉草酸が、納豆くさい足臭の原因です。

口臭の原因は、87%が口の中にあることが明らかにされています[1]。口の中にいる嫌気性菌という種類の細菌が、タンパク質やアミノ酸を分解して揮発性硫黄化合物(VSC: Volatile Sulfur Compounds)という物質を作ります。これが口臭の主たる原因物質です。口臭はVSCが増える原因により生理的口臭あるいは病的口臭に分けられます。

おいが強く、自分でコントロールしにくい汗で、精神発汗と呼ばれているものがあります。心の問題による発汗で、プレッシャーや強いストレス、不安、緊張などで大量に汗をかいてしまいます。
一方、体臭を気にし過ぎて体をゴシゴシ洗うと皮膚を傷付けてしまう人がいます。もともと体臭が強くなくても、結果的ににおいを強くしてしまっているのです。

加齢臭とは、中高年に特有の「脂臭くて、青臭いニオイ」のこと。1999年に、資生堂が加齢にともなって発生するニオイの原因物質「ノネナール」を発見。
ノネナールは、年を重ねると増加するパルミトオレイン酸(脂肪酸)が、過酸化脂質や皮膚常在菌によって酸化したり分解されることで発生します。
ノネナールは男女問わず、40歳を過ぎたころから増えてくるので、男性に比べ皮脂量の少ない女性でも、安心はできません。

体臭にはさまざまな原因があり、予防するには、原因ごとに正しい対策をとることが肝心です。

自分の体臭も要チェック

錯覚で気づきにくい体臭ですが、自分でチェックする方法は存在します。

服のにおいを確認

入浴することによって、体臭も減り、嗅覚もリセットすることが出来るようです。入浴後に、入浴前に着ていた服のにおいを嗅ぐことで、自分の体臭を客観的に確認することができます。

このとき、脇の部分から悪臭がする場合はワキガの可能性もありますので、同時にチェックしておきましょう。

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