4:以下、新鯖からお送りいたします:2013/09/06(金) 13:27:40.97 ID:WjflqXQL0
勇者「ところで、今気づいた事なんですけど」
魔王「はい」
勇者「私、今、武器1つも持ってないんですよね」
魔王「ああ、そう言えばそうですね。伝説の剣、私が預かってますし」
勇者「返してもらえなかったら大変な事になりますね」
魔王「そうですね。でも私、魔王ですし、それぐらいの悪さはしてもいいと思うんですよね」
勇者「そうですね。それぐらいは許容範囲ですよね」
魔王「このまま返さなくてもいいですか?」
勇者「良くはないですけど、仕方がないとは思います。伝説の剣を渡したの私ですし」
魔王「おや、洒落ですか?」
勇者「まさか、そんな。ただの偶然です」ハハハッ
魔王「ですよね」ハハハッ
勇者「…………」
魔王「…………」
5:以下、新鯖からお送りいたします:2013/09/06(金) 13:28:58.17 ID:WjflqXQL0
勇者「あの、魔王さん」
魔王「はい」
勇者「一つ相談しても宜しいでしょうか?」
魔王「私が力になれるかどうかはわかりませんが、それでも良ければどうぞ」
勇者「ありがとうございます。助かります」
魔王「いえ、困った時はお互い様ですから」
勇者「…………」
魔王「…………」
勇者「それで、相談事なんですけど」
魔王「はい」
勇者「武器がない場合でも、私は戦った方がいいんでしょうか?」
魔王「難しい相談ですね。私の立場というものもありますし……」
勇者「ああ、そうですよね。倒されたら困りますもんね」
魔王「いえ、今の状態だとその可能性はまずないので、それはいいんですけど」
勇者「ああ、それもそうですね。武器がないのをすっかり忘れてました」テレッ
魔王「慌てるのは良くないですよね」ハハハッ
勇者「…………」
魔王「…………」