6:以下、新鯖からお送りいたします:2013/09/06(金) 13:30:09.19 ID:WjflqXQL0

勇者「それで、私はどうしたらいいと思いますか?」

魔王「そうですね。やっぱり一番良いのは隙を見て武器を取り返す事じゃないでしょうか?」

勇者「なるほど。確かにその通りですね。ではそうしてみます」

魔王「はい。頑張って下さい。陰ながら応援してます」


勇者「…………」

魔王「…………」


勇者「もう始めても宜しいでしょうか、魔王さん?」

魔王「ええ、いつでもどうぞ」


勇者「」ジリジリ、ニジニジ

魔王「」ジーッ





7:以下、新鯖からお送りいたします:2013/09/06(金) 13:31:11.24 ID:WjflqXQL0

勇者「なかなか隙がないですね、流石、魔王さんです」ジリジリ

魔王「ありがとうございます。今後も頑張っていきたいと思います」ジーッ

勇者「しかし、こうも隙がないと困りましたね。取り返すのが難しいです」ジリジリ

魔王「諦めたらそこで試合終了ですよ。最後までベストを尽くした方が良いのではないですか」ジーッ

勇者「そうですね。危うく心が折れるところでした。激励に感謝します」ジリジリ

魔王「いえ、それほど大した事は言っていませんので」ジーッ





8:以下、新鯖からお送りいたします:2013/09/06(金) 13:32:20.37 ID:WjflqXQL0

【一時間後】

勇者「駄目でしたね、隙が全くありませんでした」シュン

魔王「そうですか……残念です。別の手を考えましょう」

勇者「他にどういった方法があると思いますか?」

魔王「そうですね……。一旦退くというのも戦術の一つだと思いますよ」

勇者「なるほど。勇気ある撤退というやつですか」

魔王「ええ、無謀と勇気は別物ですから」


勇者「…………」

魔王「…………」


勇者「わかりました。ここは一旦退こうと思います」

魔王「それが良いと思いますよ。また後日、新しい武器が手に入ったら来て下さい」

勇者「はい。そうさせてもらいます。それまでお元気で」

魔王「ありがとうございます。折角なので外まで見送りますよ」

勇者「御親切にどうも。それでは御言葉に甘えようと思います」

魔王「あと、武器がないと帰りが大変でしょう。こちらをどうぞ」つ 伝説の剣

勇者「重ね重ね助かります。ありがとうございます」ペコリ

魔王「いえいえ、元々はあなたの物ですし」

勇者「そういえばそうなんですよね」ハハハッ

魔王「全くです」ハハハッ


勇者「…………」

魔王「…………」