小田原教授は「『サバ缶を食べればやせる』というのは誤解。バランスのよい食事をして、たんぱく源としての肉を魚に置き換えると効果的。EPAを多く含む食品であれば効果は同じです」と話す。
日本缶詰協会によると、2012年の国内のサバ缶の生産量は3万5987トン。水産品の缶詰、瓶詰全体の3割以上を占める。
水産加工大手のマルハニチロホールディングスによると、放送直後から前年比で5~10倍の注文が殺到。だが、サバの漁期は秋のため原料の供給が追いつかず、売り上げは前年並み。同じ大手の日本水産も同じ状況だという。
テレビ番組でダイエットと絡めて紹介されたのをきっかけに、07年には納豆、08年にはバナナが一時的に売り切れたことがある。