【ダイエット】サバの缶詰は本当に痩せるか【検証】

サバの缶詰は本当に痩せるのか検証結果です。

Amber0812 さん

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サバ缶消えた 「やせる」報道で品切れ

 サバの水煮缶が、全国のスーパーなどで品薄の状態が7月末から続いている。テレビの健康系情報番組で「やせる」と紹介されたためで、需要の急増にメーカーの生産も追いつかない状況だ。

名古屋市東区で飲食店を営む男性(48)は、サバ缶を日常的によく食べていたが、放送翌日はスーパーに一つもなかった。その後も品薄続き。「コレステロール値の改善のため、以前から食べていたのに」と戸惑う。

テレビ番組は、7月30日放送の「たけしの健康エンターテインメント! みんなの家庭の医学」。紹介されたのが水煮缶だったためか、みそ煮やかば焼きより圧倒的に売れている。

 アピタなど全国に217店舗を展開するユニーグループでは、1日に40個ほどが完売する店もあり、全店舗で数千個の在庫が一気に売り切れる「異常事態」(同社広報)に。今も、入荷後すぐに売れるという。

8月1日から15日までの売り上げが前年比4・7倍に跳ね上がった。16~31日も前年比2倍で推移

全国に約230店を展開するライフ(本社・大阪市東淀川区)では8月1日から15日までの売り上げが前年比4・7倍に跳ね上がった。16~31日も前年比2倍で推移しているという。

 また関西を中心に約90店あるイズミヤ(本部・大阪市西成区)でも放送後数週間は品薄状態の店が出たが、現在はほぼ通常の売り上げに戻っているという。

 番組に出演した東京医科大学病院糖尿病・代謝・内分泌内科の小田原雅人主任教授によると、サバ缶に含まれる不飽和脂肪酸「EPA」がダイエットに効果があるという。

 小腸下部にあるL細胞から分泌される「GLP―1」というホルモンが食欲を抑制し、インスリンを分泌させ血糖値を下げるなどの効果を発揮。EPAはそのGLP―1の分泌を促し、効果を高めるという。

 小田原教授は「『サバ缶を食べればやせる』というのは誤解。バランスのよい食事をして、たんぱく源としての肉を魚に置き換えると効果的。EPAを多く含む食品であれば効果は同じです」と話す。

 日本缶詰協会によると、2012年の国内のサバ缶の生産量は3万5987トン。水産品の缶詰、瓶詰全体の3割以上を占める。

 水産加工大手のマルハニチロホールディングスによると、放送直後から前年比で5~10倍の注文が殺到。だが、サバの漁期は秋のため原料の供給が追いつかず、売り上げは前年並み。同じ大手の日本水産も同じ状況だという。

 テレビ番組でダイエットと絡めて紹介されたのをきっかけに、07年には納豆、08年にはバナナが一時的に売り切れたことがある。

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