97:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/04(水) 21:27:02.71 :LE6OIlfW0


ライナー「!」ピクッ

ライナー「おい皆、誰か近づいてくるぞ」

アルミン「まさかまたクリスタ…?」

エレン「ミカサ、隠れとk」キース「アッカーマン」

アルミン(まずい!)

ジャン(何か言い訳を…!)

ミカサ「…」

キース「…ミカサ・アッカーマン。ここにいるんだろう? 返事をしろ」

ミカサ「…はい、教官…」

キース「とある訓練兵から進言があった。アッカーマンが夜な夜な男子寮に通っているとな。
     何か申し開きする理由があるか?」

ミカサ「…いえ…あのですが…」

アルミン「教官! 僕らは教官がご想像しているようなことは一切していないと証明できます!」

キース「君には聞いていないアルレルト訓練兵」

ジャン「教官。僕たちはただ、この時間にアルレルトから座学の内容を教えてもらうことにしていただけです。
     アッカーマンは今季座学の成績を落としたため、こうやって男子寮にまで来て勉学に励んでいただけですが」




103:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/04(水) 21:35:42.52 :LE6OIlfW0


キース「それが男子寮に女子訓練兵が来ていい理由になると思っているのか?」

ジャン「それは、共同の自習室のことを言っておられるのですか?」

キース「…」

ジャン「今まではあの部屋を使い勉学に励んでいました。
     しかしながら先週から部屋の燭台が故障し、勉学を試みるに十分な環境でなかったことは明白であります」

ジャン「そして、この部屋にいる私を含む7名は、皆トップに近い成績を残しています。
     わざわざ合い挽きまでしてそれを捨てる理由があるでしょうか?」

キース「…」

ジャン「加えて、断言できる事実でありますが…。
     僕らの中で一体誰が、ミカサ・アッカーマンに暴行を加える事が可能でしょうかキース教官」

キース「……」

ジャン(ダメか…?)

キース「ふっ…。確かにその通りだ。キルシュタイン訓練兵、中々の申し開きだった。
     しかし、本来時間外で男子寮に女子訓練兵が通うことは禁じられている、逆もまた然り。
     アッカーマン訓練兵は本来の持ち場に戻り、二度とこのようなことの無いように。
     また、貴様らの勉学のため、早急に変わりの燭台を手配しよう」




110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/04(水) 21:41:41.77 :LE6OIlfW0


キース「消灯時間はとうに過ぎている。勉学に励むのも結構だが、
     休むことも訓練の一環だ、それをゆめゆめ忘れるな」

ガチャン

ジャン「…」

一同「…」

ジャン「ふぅ――…。危なかった…、こんなんで憲兵団の道を閉ざされるなんて勘弁だ」

アルミン「助かったよジャン」

ライナー「正直終わったかと思ったぞ」

マルコ「流石だね」

エレン「馬面のくせにやるじゃん」

ベルトルト「」アセダク

コニー「オレバカだからよくわかんねぇけど、助かったんだよな?」

ジャン「うるせぇ、あんまり褒めるな気持ちわりい…」

ミカサ「ジャン…。私達が窮地を脱したのは貴方のおかげ、本当に感謝している」

ジャン「っと…。もういいって! それに、教官が戻ってくる前にさっさと部屋戻れよミカサ。
     次来た時はもう言い訳思いつかねぇぞ!」