お嬢様と離れてから時が経ち、いつからか彼女に触れることができなくなった野崎さんは対面するとき絶対に手を後ろに回すようになる(自覚してるかは謎)
それを知っているボスは「野崎さんそんなかたくならんでも」と言うけど、その理由をほんのりと察知していてあーあって顔するフォーゲルとノックソ
ふ「野崎さん、手をつないでも...?」
野「......申し訳ありません。私のようなものと手をつなぐことはなさいませんよう」
ふ「そうですか...」
と「じゃあ俺がお嬢様とおててつなぐ~」
ノ「じゃあ俺こっちな~」
両側を顎兄弟に固められてワッショーイされるお嬢様とそれをむむって顔で見てる野崎さんとフォーゲル。
野崎さんはお嬢様に対してはお世話役だった時の延長で自分が彼女を気にかけているのであって、それが恋愛感情だとは自覚していない。
(ぜ。氏、フォーゲル、ノックソは薄々気づいている)
一方、ふくえが野崎さんに想いを寄せていることは彼自身も前から気づいており、それに応えたいけど自分のしている裏の仕事をお嬢様に知られてしまってはいけないとボスとの約束がある。
でも、このままでは彼女が遠い存在になっていくような気がして悩んでいる様子の野崎さんに今のお世話役のぜ。氏が気にかける。
ぜ「貴方にその気がないなら僕がお嬢様をもらいますよ」
野「それ冗談で言ってるんだったらただじゃおかないぞ」
ぜ「冗談でこないなこと言いますかい。もっと言うとうちのアホとみちゃすも狙っとりますわ」
野「(ザワリ)」
ぜ「嫌やわ、そんな顔するくらいやったらはっきり決めてあげたらどうなんです」
ぜ。氏の言葉が気になるけどだからと言って彼女のそばにいることはできないしでさらに悩む野崎さん