30日の日経平均株価は前日比25円94銭高の1万4707円66銭で寄り付いたあと、一時1万4741円10銭(前日比59円38銭高)を付ける場面があった。米国株高や円弱含みを受け、買いが先行した。29日の米国株式市場では、NYダウ、ナスダック総合指数ともに反発、S&P500種指数は最高値を更新し、投資家心理の改善につながった。この日の取引開始前に4月の全国消費者物価指数、鉱工業生産指数などが明らかにされたが、発表直後の為替市場への影響はほとんどみられなかった。
業種別では、ソフトバンク<9984、株価 - チャート>、KLab<3656、株価 - チャート>、スクエニHD<9684、株価 - チャート>などの情報通信株が上昇。トヨタ<7203、株価 - チャート>、富士重<7270、株価 - チャート>などの自動車株や、ブリヂス<5108、株価 - チャート>、住友ゴム<5110、株価 - チャート>などのタイヤ株も堅調。東京海上<8766、株価 - チャート>、MS&AD<8725、株価 - チャート>などの保険株や、三井住友<8316、株価 - チャート>、三住トラスト<8309、株価 - チャート>などの銀行株も引き締まっている。
個別では、新日科学<2395、株価 - チャート>、オーイズミ<6428、株価 - チャート>、ファンコミ<2461、株価 - チャート>などが値上がり率上位。自社株買いを決議した井関農<6310、株価 - チャート>や、14年4月中間期および14年10月期の連結業績予想を上方修正したカナモト<9678、株価 - チャート>、14年4月中間期の連結業績予想を上方修正したくら<2695、株価 - チャート>なども高い。
半面、石油資源<1662、株価 - チャート>、国際帝石<1605、株価 - チャート>などの鉱業株や、コスモ石<5007、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>などの石油株がさえない。JR東日本<9020、株価 - チャート>、東急<9005、株価 - チャート>などの陸運株も売られ、北越紀州<3865、株価 - チャート>、大王紙<3880、株価 - チャート>などのパルプ紙株も安い。個別では、ケーズHD<8282、株価 - チャート>、小林製薬<4967、株価 - チャート>、パラベッド<7817、株価 - チャート>などが値下がり率上位。
東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り950万株、買い1200万株で、差し引き250万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時24分時点の東京外国為替市場は、1ドル=101円台後半(前日終値は1ドル=101円57銭-58銭)、1ユーロ=138円台前半(同1ユーロ=138円06銭-10銭)で取引されている。