川崎重工業<7012、株価 - チャート>は29日、同社シンガポール子会社のKawasaki Heavy Industries(以下、KHI-SIN)、中国の南車青島四方機車車両(以下、南車四方)と共同で、シンガポールの陸運庁からトムソン線および東地区線向け地下鉄電車364両(91編成)を受注したと発表した。
今回の受注金額は約600億円。同社がプロジェクト全体の統括、設計、台車や主要機器の供給を行い、南車四方が完成車両の制作、工場試験および信号・通信などとのシステム検証試験、KHI-SINが車両基地への搬入や納入整備、現地試験を担当する。納入は、18年から21年にかけて行われる計画。
トムソン線と東地区線は合わせて全長43キロメートル。南北に点在する住宅地域および東部地区と、市中心部を結ぶ無人運転の全線地下の新規路線として建設され、市中心部へのアクセス向上と所要時間の短縮を目指す。
29日の終値は、前日比2円高の384円。