27日の欧州株式市場は上昇して取引を終えた。米指標が底堅いことに加え、企業の合併・買収(M&A)の動きへの期待や、欧州中央銀行(ECB)が追加緩和に踏み切るとの観測が相場を押し上げた。

FTSEユーロファースト300種指数<.FTEU3>は2.38ポイント(0.17%)高の1378.82で引けた。DJユーロSTOXX50種指数<.STOXX50E>は3.89ポイント(0.12%)高の3244.28。

27日発表の4月の米耐久財受注と3月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数が市場予想を上回った。5月の米消費者信頼感指数も上昇した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は今週に入って、来週の政策決定会合で利下げに踏み切る可能性を再び示唆している。

ホテル経営で世界最大手のインターコンチネンタル・ホテルズ・グループ(IHG)<IHG.L>は、米国企業による60億ポンド(101億ドル)相当の買収提案を拒否したとの報道が材料視され3.4%上昇した。合併・買収(M&A)の動きに対する期待から、STOXX欧州600旅行・娯楽関連株指数<.SXTP>は一時2007年以来の高値をつけた後、2.42ポイント(1.21%)高の202.33で取引を終えた。

その他、半導体設計のARMホールディングス<ARM.L>は4%の上昇。経営説明会の内容を好感したヌミス証券が目標株価を引き上げたことが材料視された。