<為替> ユーロがドルと円に対して小幅安となった。朝方発表された米指標が底堅かった一方で、欧州中央銀行(ECB)が来月の理事会で金融政策をどうするかについて先行き不透明感が根強く、ユーロ売りが優勢となった。

ユーロ/ドル<EUR=>は0.15%下落の1.3625ドルで取引された。ユーロ/円<EURJPY=>は0.14%下落の138.07円。主要通貨に対するドル指数<.DXY>は反発し、0.03%の上昇となった。

27日発表の4月の米耐久財受注は市場予想を上回った。3月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数も上昇したが、前年比の上昇率は前月比より緩やかで、市場の解釈はまちまちだった。

ECBのドラギ総裁は27日、ポルトガルで講演し、低過ぎるインフレ率が長期化することのリスクを認識しているとした上で、ECBにはインフレ率を目標に向かって戻す手段があると言明。来月の理事会で追加的緩和に踏み切る可能性を示唆したが、具体的にどのような手段がとられるかについては不透明感がある。