スズキ<7269、株価 - チャート>が反発。野村証券では21日付で、投資判断を「ニュートラル」(中立)から「Buy」(買い)に、目標株価を2500円から3500円にそれぞれ引き上げている。
トップシェアを持つインドで経済改革志向の安定政権が誕生し、中期成長の可能性が高まったと指摘。国内でもHustlerの新型車効果が想定以上でシェア回復に向かうと予想している。今後の新商品投入や販売網で他社に大きく先行していることから、高シェアを維持する可能性が高く、インド市場の成長の恩恵を世界の大手自動車会社で最も強く受けると考えているという。
国内は環境が厳しいものの、13年末に発売したHustlerが想定以上にヒットしており、シェア拡大が見込まれることから、市場ほど販売が落ち込まないと考えられるとしている。また、発行済み株式の19.9%を保有するVWに対し、株式売却を求めて仲裁手続き中であるが、(1)スズキ勝訴(2)VW勝訴(3)両社で和解――といったシナリオが考えられ、いずれのケースも不透明感が後退し株価にはプラスとみるとコメントしている。
22日の終値は、前日比113円高の2936円。