21日の日経平均株価は前日比105円54銭安の1万3969円71銭と安寄りしたあと、一時1万4042円32銭(前日比32円93銭安)まで引き戻す場面があった。米国株安や対ドル、対ユーロでの円強含みを受け、売りが先行したが、その後は買い戻しや押し目買いを支えに下げ幅を縮小している。午前8時50分に4月の貿易収支が発表され、8089億円の赤字と市場予想(6507億円の赤字)より悪化したが、発表直後の為替市場での反応はほとんどみられなかった。

業種別では、三井不<8801、株価 - チャート>、東急不HD<3289、株価 - チャート>などの不動産株や、アコム<8572、株価 - チャート>、アイフル<8515、株価 - チャート>などのその他金融株が下落。王子HD<3861、株価 - チャート>、大王紙<3880、株価 - チャート>などのパルプ紙株や、古河電工<5801、株価 - チャート>、住友鉱<5713、株価 - チャート>などの非鉄金属株も安い。コマツ<6301、株価 - チャート>、THK<6481、株価 - チャート>などの機械株や、LIXILG<5938、株価 - チャート>、ネツレン<5976、株価 - チャート>などの金属製品株も売られている。個別では、14年5月期の連結業績予想を下方修正した日本エンター<4829、株価 - チャート>が値下がり率トップ。オーイズミ<6428、株価 - チャート>、GMB<7214、株価 - チャート>、SMS<2175、株価 - チャート>などの下げも目立つ。

半面、国際帝石<1605、株価 - チャート>、K&Oエナジ<1663、株価 - チャート>などの鉱業株や、コスモ石<5007、株価 - チャート>、JX<5020、株価 - チャート>などの石油株が引き締まっている。関西電<9503、株価 - チャート>、大阪ガス<9532、株価 - チャート>などの電気ガス株も高い。自社株買い決議のNKSJHD<8630、株価 - チャート>や、ソニーFH<8729、株価 - チャート>などの保険株も買われている。個別では、自社株買い決議の大幸薬品<4574、株価 - チャート>や、タムラ製<6768、株価 - チャート>、ソフトクリHD<3371、株価 - チャート>などの上げが目立つ。

東証寄り付き前段階での主要外国証券経由の注文動向は、「6社ベースで、売り1930万株、買い2100万株で、差し引き170万株の買い越し」(外資系証券)。午前9時31分時点の東京外国為替市場は、1ドル=101円台前半(前日終値は1ドル=101円38銭-40銭)、1ユーロ=138円台後半(同1ユーロ=138円84銭-88銭)で取引されている。