東邦チタニウム<5727、株価 - チャート>についてクレディ・スイス証券では19日付で、投資判断を「ニュートラル」(中立)から「アウトパフォーム」(強気)に、目標株価を700円から900円にそれぞれ引き上げている。

買い推奨の理由として、チタン産業の在庫循環の底打ち反転が確認できたと判断したことに加え、航空機向け需要の回復コメントなどにより長期的な回復確度が高まったと考えられるためとコメントしている。航空機向けチタン需要は航空機会社の在庫過剰による低迷が続いていたものの、過剰在庫は解消に向かっていると推定、航空機需要は長期的に拡大基調にあることから、在庫調整が完了すれば、今後5年間は利益拡大が続くと考えられると指摘している。

また、同証券では業績予想を修正。連結営業利益について、15年3月期35億円の赤字(前期は47億500万円の赤字、従来28億円の赤字、会社側計画は40億円の赤字)、16年3月期66億円(従来52億円)、17年3月期83億円と試算している。目標株価は、従来はPBRを算出に使用していたが、ファンダメンタルズが底打ち反転した可能性が高いことから、PERに変更されている。

19日の終値は、前週末比36円高の694円。